まずは資格の取得から
介護の仕事自体は資格がなくてもはじめることができますが、介護保険の規定上、無資格の人や資格取得中の人はホームヘルパーとして働くことはできません。事前に介護職員初任者研修以上の資格を取得していることが最低条件です。
ホームヘルパーは資格が必須
訪問介護は介護施設と違って、基本的に要介護者の自宅を一人で訪問します。介護福祉士や看護師など他の職種の人が一緒に訪問するわけではないため、介護サービスを提供するために必要な知識や技術を保有していなければ現場に出ることはできません。訪問介護に興味がある人や、空いている時間にパートとして訪問介護の仕事をしたいと考えている人は、まず資格を取得することからはじめましょう。
介護の入門資格「介護職員初任者研修」
介護職員初任者研修は2013年以前はホームヘルパー2級と呼ばれていた資格です。訪問介護や施設介護など介護の種類を問わず、基本的な考え方や必要な介護スキルを講義と演習で学ぶことができるため、これから介護の仕事をはじめようとしている人に最適の資格です。
特に受験資格がなく誰でも受けることができ、130時間の研修さえ受ければ取得できるハードルの低い資格のため、介護の入門資格として推奨されています。
取得するメリット
現在、介護業界は深刻な人手不足に悩まされています。厚生労働省が発表した介護職員数の推移によると、2020年度末までに約26万人、2025年度末までに約55万人の介護職員を確保しなければ、介護が必要な要介護者に対応することができないとされています。年間で約5万人~6万人必要な計算になりますが、なぜこれほど人手が不足しているのでしょうか。
それは、高齢者の人口が増加し高齢化社会が加速していくことが予想されているからです。そのため、これから先も介護関連の求人は増え、他の業界に比べて職を失うリスクが低い、というメリットがあります。
また、介護業界は資格を取得することで仕事の幅が広がるため、管理職などやりがいのあるポジションに就くこともそう難しいことではありません。さらに、資格手当がつくだけでなく、昇格したり長時間勤務することで給与が上がったり介護職員初任者研修よりも上位の資格を取得する支援が受けられたりなどのメリットもあります。
さまざまな場面で介護スキルが活かせる
介護職員初任者研修では介護の基礎的な知識と介護スキルをプロの講師から学びます。介護の手順だけでなく、自身の身体の負担を最小限に減らして介護する方法を教わることができるため、仕事に活かすだけでなく家族や知人に介護が必要になった場合など、さまざまな場面で活かせるスキルが身につきます。
訪問介護を目指している人におすすめ
業務の流れを確認しておこう
訪問介護の仕事は主に「身体介護」と「生活援助」の二つに分かれています。訪問介護とはどんな仕事か、よりイメージしやすくなるように、直接要介護者の身体にふれながら、食事や排せつ、入浴などの介助を行う身体介護と掃除や洗濯、買い物などの家事を中心に行う生活援助、それぞれの一日の流れを紹介していきます。
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