キャリアパスは?
介護の資格は入門資格である介護職員初任者研修以外にも、転職に有利な「実務者研修」やスキルアップにつながる「介護福祉士」などがあります。ここでは介護職員初任者のキャリアパスとして、実務者研修と介護福祉士について詳しくまとめていきます。
「実務者研修」
2013年に介護業界の資格が見直され、ホームヘルパー1級と基礎研修が一本化された資格が「実務者研修」です。この資格では実務では習得しにくい医学知識や制度の知識、介護家庭の展開や認知症について学ぶことができます。修了試験はないため講座を受講するだけで取得することができます。取得後は介護士からステップアップしサービス提供責任者として働くことができます。
2016年から介護福祉士の国家試験を受けるのは実務者研修の修了が義務付けられたため、資格取得を希望する人が増えました。
取得するためには?
実務者研修を取得するためには、450時間の研修と60時間の演習が必須です。通信講座と通学のどちらでも学ぶこともできますが、実務に活かせる知識が身につく資格なので通信よりも通学の方がおすすめです。
「介護福祉士」
介護業界で働いている人の多くが目指しているのが「介護福祉士」です。介護業界唯一の国家資格で、現場で働く介護職の中で最も多くの専門的な知識や技術を持っていることを表しています。高い専門知識を持っていることから「介護のスペシャリスト」と位置づけられることも多く、周囲からも大きな信頼が寄せられています。
取得するためには?
介護福祉士は国家資格でもあるため非常に難易度が高く、介護職員初任者研修や実務者研修のように簡単に取得することはできません。試験は「人間と社会」「介護」「こころとしくみ」の3領域11科目と総合問題から出題されますが、平成19年に受験資格の制度が変わり、実務者研修を修了し、3年以上の実務経験がなければ試験を受けることはできない、とますます難易度が高くなりました。
しかし、介護福祉士の資格を取得することでキャリアアップの道も拓ける、就職に有利になる、といったメリットがたくさんあり、介護のスペシャリストとして他の職員に適切なアドバイスをすることもできるようになります。また、介護福祉士の試験勉強を通じて、相手の気持ちを考えより細やかな介護を実践できるようにもなります。
介護業界のキャリア・パス
介護報酬が改定され、介護業界のキャリアパスが分かりやすくシンプルになりました。「介護職員初任者研修」→「実務者研修」→「介護福祉士」と要請ルートが分かりやすくなったことで目標も立てやすくなったのです。介護業界でキャリアを積みたいと考えているのであれば、このルートで資格を取得していきましょう。
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