向いているのはどんなタイプ?
訪問介護は食事や入浴介助など基本的な介護の知識や技術を必要とする仕事ではあるものの、生活援助など家事の延長のような仕事だと思っている人も多く、「資格さえあれば誰でもできる仕事」だと思われがちです。ですが、意外と奥が深く誰にでもできる仕事ではありません。
責任感の強い人
訪問介護の仕事は簡単にできると思われがちですが、人のお世話をする仕事なのでいい加減な気持ちではできません。自分の介護技術で高齢者に負担や迷惑をかけてしまうこともあるため、しっかりとやり遂げる、責任感が強い人が向いています。
失敗を恐れない人
訪問介護は基本的に一人で行いますが、高齢者の性格や介護の程度は一人一人違います。そのため、介護の程度が同じだからといって同じような介護サービスを提供していては、嫌な思いやケガをさせてしまう可能性があります。介護施設なら失敗しても先輩や他の同僚に助けてもらったり教えてもらったりすることができますが、一人で行う訪問介護は誰かに教えてもらうことはできません。自身の失敗から学んでいくしかないのです。そのため、ミスにこだわってしまう人よりも失敗を恐れず前向きな性格の人が向いています。
積極的にコミュニケーションを取る人
他にも、高齢者の様子に早く気づける観察力の鋭い人や、起きるかもしれない危険を予測できる想像力のある人、一人で適切に判断しながら介護サービスが提供できる判断力のある人もホームヘルパーに向いていますが、何よりも大切なのは「人が好き」という気持ちを持っていることです。介護サービスを提供する高齢者だけでなく、そのご家族や地域の介護医療関係者などたくさんの人と接する機会が多いため、積極的にコミュニケーションをとって関係を築いていく人が向いています。
学ぶ姿勢を持っている人
ホームヘルパーとして働くためには資格が必要ですが、資格を取得したからといってホームヘルパーの仕事が完璧にできるようになるわけではありません。高齢者一人一人に合う介護サービスを提供するために学ぶべきことはたくさんあります。前向きに学ぶ姿勢を持っている人はホームヘルパーに向いているといえるでしょう。
テキパキと仕事をしたい人には不向き
訪問介護はどちらかといえば身体介護よりも家事などの生活援助がメインです。介護施設のように食事介助や入浴介助の時間が決められているわけではなく、決められた時間内に指定された介護サービスを提供すればいいので、ある程度は自分のペースですすめていくことができます。しかし、ごみの出し方や掃除や洗濯の仕方などの家事は家庭ごとにルールややり方があります。中には効率が悪いと思うようなやり方もあるかもしれませんが、自宅を訪問して介護を行っている以上その過程のルールに則って、臨機応変に対応していかなければならないのです。そのため、テキパキと効率良くすすめたいと思っている人には難しいかもしれません。
訪問介護を目指している人におすすめ
業務の流れを確認しておこう
訪問介護の仕事は主に「身体介護」と「生活援助」の二つに分かれています。訪問介護とはどんな仕事か、よりイメージしやすくなるように、直接要介護者の身体にふれながら、食事や排せつ、入浴などの介助を行う身体介護と掃除や洗濯、買い物などの家事を中心に行う生活援助、それぞれの一日の流れを紹介していきます。
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